2016年03月07日

R-1ぐらんぷりを観た話。

R-1ぐらんぷりを観た。優勝はハリウッドザコシショウ。涙が出るほど笑い、圧倒的な破壊っぷりに惚れ惚れした。
R-1ぐらんぷりを観た話。

おかしな表現になるが、上手に崩したなぁという印象。

意外かもしれないが、ネタは作るよりも崩す方がずっと難しい。言葉を緻密に組み立てて、キレイに整える。芸歴9年で、この辺りまでは特に苦しむ事なくできるようになった。(出来はさておき。)

ある程度のネタが作れるようになれば、今度は崩す作業に入る。デビューからずっと見てもらってる作家さんに「次は崩す作業だ」と言われてから、もう5年くらい経つ。まだ崩れず頑丈なままだ。

そもそもだが、崩し方がよく分からない。右からチョップ?左からキック?どこからどう崩していいのか。

思えば小さい頃からおもちゃの片付け方、列の整え方、論理立てた数式や文章の作り方など、「キレイに作る」事ばかりで「崩し方」を習った記憶がない。小さい頃に絵本やレゴブロックをぶちまける子だったら、今頃僕はちゃんと売れていたかもしれない。

突然だが、僕はドミノ倒しが大好きだ。理路整然と並べられたドミノが一気に崩れる瞬間に興奮する。衝動的に「世界のドミノ大会」的な映像をyoutubeで見漁る事があり、長い時は2時間くらい見ている。この趣味ヤバイだろ!と俯瞰で思っていたが、そうか、崩す事への強烈な憧れがそうさせていたのか!点と点が今、繋がった気がする。

さてどう崩すか。その前にドミノをもっと並べるか。

そんな事を考えながら、昨晩はお寿司を頂いた。滅多に食べないお寿司だ。イクラの一粒も落としてたまるかと慎重に、とても上手に食べた。やっぱり崩すのは難しい。



Posted by lipsin at 22:22│Comments(1)
この記事へのコメント
最後らへんに村上春樹感じた。
村上春樹は整え過ぎてもはや崩れてるけど。
Posted by N濱H樹 at 2016年03月07日 23:09
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